メッセージ


環境情報研究院長
環境情報学府長
大谷 英雄

皆さんは環境というと何をイメージするでしょうか。

 多くの人は自然環境、すなわち地球上に自然に存在する種々の動植物や自然の地形や気象などといったものと人類の関わりをイメージすることが多いのではないでしょうか。 これも私たち環境情報研究院/環境情報学府の教員や学生が研究・教育の対象としている大事なテーマの一つではあります。
 しかし、私たちは手付かずの自然環境の中に生きているわけではありません。これまでに私たちは自分たちの生活に都合の良いようにいろいろと自然に手を入れて、 私たちが便利に暮らせるような環境に作り替えてきました。そのような環境を私たちは人工環境と呼んでいます。私たちは人工的な建物の中に暮らし、乗り物などをはじめとする 各種の機械を利用し、種々の化学物質に取り囲まれた生活を送っています。これらの人工環境と人類とのかかわりというのも私たちの重要な研究テーマです。
 さらには、モノだけではなく、人間同士が形作る社会は今や国境を越えて大きく広がりグロ-バルなものとなっています。グローバルな社会では情報が大きな力を持つのは、 GAFAと呼ばれる巨大情報産業が世界的なニュースとして取り上げられていることからも明らかです。このような情報環境も含めた社会環境(Society 5.0と呼ばれたりもします)と 人類との関わりというのも大きなテーマとなります。
 以上のように、環境情報研究院/環境情報学府では、自然環境だけでなく、人工環境や社会環境も含めて環境ととらえており、私たち人類を取り巻く環境のすべてを研究・教育の対象としています。 また、これらの環境と人類との関係を考える場合に、いろいろな局面で必要となるのが情報です。自然環境ではグローバルに起こる環境変動を正確にとらえる必要があります。 グローバルな環境変動を私たちが知ることができるのは、世界各地のデータを収集・分析できるようになったからです。人工環境においても私たちはモノを開発するとき、 ついつい目的となるモノの働きに注視しすぎて近視眼的になりがちですが、それが環境中に出ていった場合に安全に機能するものどうかという情報にも常に目配りしておく必要があります。 一方で、役に立つモノを作るには、社会のニーズを探るという情報収集が欠かせません。社会環境においては、それをコントロールしているのは、絶え間なくやり取りされている情報ですから、 情報の大切さは言わずもがなです。
 私たち環境情報研究院/環境情報学府では、人類を取り巻くすべての環境について考え、いろいろな情報を収集・分析しながら、未来の人類が生活する環境を少しでも快適なものとなるように 力を発揮できる人材の育成を目指しています。


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